2019年11月23日、24日の二日間で、専門学校ESPエンタテインメント東京にて開催された「東京ペダルサミット」。
大手企業から個人ビルダーまで、エフェクターの幅広いブランドが勢ぞろいしたイベントに高田馬場店 古川が参加してきました!一部分になりますが、紹介していこうと思います!
ペダルサミットという名前のイベントでしたが、実際にはエフェクターブランドに限らず「オヤイデ電気」や「-HATA-畑精密工業株式会社」等のペダル周りのパーツに関わるメーカーや、アナログシンセの展示など、全83社が集結した幅広いイベントでした。
まず入場して目に飛び込んできたのが、王道かつエフェクター界のドン、BOSS!!
技シリーズの新定番モデルが輝いている隣には、RC-10Rや200シリーズの最新機種がずらりと並んでいます。写真には写っていませんが、さらに隣にはXシリーズのペダルやスイッチャーなども展示されていました。
BOSSの正面には-HATA-!
ギターやエフェクターのパーツを製造している会社ですね。-HATA-のパーツをつければどんな楽器や機材も豪華になります!ピッックガードまで制作されていたのは知りませんでした…
-HATA-のパーツで作られたエフェクターは、Y.O.S.ギター工房のSmoggy Overdriveが有名ですね!発売当初は完売が続いていましたが、今はどうなんでしょう??
次にご紹介するのは、JHS PEDALS!
可愛いデザインとは裏腹に、サウンドは本格派。
クローバーのデザインのペダルは、プリアンプ/ブースターと位置付けてありますが、まるでレコーディング機器を触っているような感覚になります。
写真にはありませんが、コンソールをシミュレートしたエフェクターなど、着眼点が他ブランドと違ったペダルもあるのが魅力です。
個人的にそそられたのがこちら。Positive Grid!
ヘッドアンプやペダル類が揃っていますが、これらは全てPCやiPad、iPhoneとリンクし、専用アプリケーションを使うことにより、より細かい設定が可能になるとのこと。アンプに関しては、各メーカーのヘッドやキャビはもちろん、内部の真空管までもシミュレートされており変更も可能!なんだか収集グセのある私的には男心をくすぐられます…
サウンドはもちろんリアルで忠実。Kemperのようですが、扱いやすさはこちらの方が扱いやすいと感じました。Lineでの音しか聞けませんでしたが、キャビで鳴らした時のサウンドが気になりますね!
Sperkは小型のコンボアンプ。こちらもiPad等と接続できる自宅用に作られたアンプで来年発売予定とのことです。
見た目のインパクトはダントツなのではないでしょうか?
Gamechanger AudioのPLASMA Pedal!
オーバードライブ/ディストーションではありますが、クリップの仕方が他ペダルとは大きく異なっています。通常ですとトランジスタや真空管でドライブさせますが、こちらのペダルはキセノン感のプラズマ放電を通してドライブさせるとのこと。そのキセノン管内が目で見る事ができるデザインも面白いですね!
サウンドは、ブリブリブツブツとしたファズのような印象。使い所は限られそうな気がしますが、ボードには忍ばせておきたいですね(笑)
一番右のPLUS Pedalというエフェクターは、繋いだあらゆる楽器のサスティンを生成できる優れもの!使い方によっては必需品になるかも!?
ANASOUNDS
こちらは真ん中下段のSAVAGEというケンタウロス系ペダルが発売された頃から個人的に注目していたブランドなのですが、今回注目していただきたいのが正面のパネルに貼り付けられたELEMENTという機器。こちらは、本物のスプリングを使用した100%アナログのスプリングリバーブなんです!スプリングが入った3種類のBOXがあり、これらを一番右のペダルと繋ぐことによりエフェクターとしてコントロールできるようになるそう。発想が面白いですね…
ANASOUNDのペダルは、揃えたくなるデザイン性も魅力の一つ。表面パネルにマホガニー等の木材を使用しており、経年劣化も楽しみながら愛着を持って扱えるペダルだと思います。
こちらは「api」のTranZformer!
レコーディング業界では超有名なブランドですが、ギター、ベースに特化したエフェクターがあるのは知りませんでした。
プリアンプ/ DIとして使うこのペダルにはコンプ、EQが内蔵されており、コンプには業界では憧れの存在でもある“525”の回路を内蔵するなど、名器の遺伝子を受け継いだ本格派ペダルになっていますね。宅録する方にはぜひ使ってみていただきたいです!
KarDiaN
カージアンと読むのは知りませんでしたが、エフェクタービルダーズコンテストで優勝した経歴もある国産エフェクター。
左奥のC3H5N309(ニトログリセリン)が優勝ペダルですね。枯れたサウンドを持たせながらもモダンな王道ドライブです。優勝した理由は音が語っているよう。ペダルのレリックは全て手作業とのこと。“拘り”という言葉がよく似合う国産らしいペダルです!
最後にご紹介するのはVEMURAM!
このブランドは個人的にNOAHのレンタルに導入したいランキング1位のブランドです(笑)
試奏されていたのか、写真にはありませんがJan Rayというペダルがすごく良いんですよ!語り出すと長くなってしまうので省略しますが、ローゲインのオーバードライブ好きの私にはどストライクなペダルなのです。ギタリストのMateus Asatoさんが愛用しており、アーティストモデルも販売されていました。
試奏を待つ列もできていたほどですし、導入しても良いのではないでしょうか!?
今回のイベントでは、サウンドはもちろんですがデザインに力を入れた作品が多いと感じました。SNSで知名度が広がる今の時代には、サウンドより視覚的なデザインの方が拡散率が高く、知名度も伸びやすいのではないでしょうか。
スタジオ作りにも生かしていきたいです。
機材好きは是非参加してほしいイベントでした!機材好きさん、来年一緒に行きましょう!